1)良い土の条件 作物を栽培するためには、団粒構造が発達して、物理性と化学性および生物性が良好な土壌にすること(いわゆる土づくり)が重要です(表1-1、図1-1)。 土壌の物理性とは、通気性や透水性、保水性の良否や作土の厚さなどのことです。化学性とは、養分の保持力や土壌酸度の良否、養分の過不足の有無などのことです。また、生物性とは土壌微生物に関することで、土壌病害虫の存在は作物の安定生産の大きな妨げとなります。 団粒構造が発達した土壌は、通気性、透水性、保水性とも良好で、健全な根が伸長しやすくなります。団粒構造の発達には腐植が大きな働きをしています。 
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単粒構造 (砂土) |
単粒構造 (埴土) |
団粒構造 (埴壌土) |
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通気性 |
○ |
× |
○ |
透水性 |
○ |
× |
○ |
保水性 |
× |
○ |
○ |
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図1-1 土壌構造の模式図 |
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