乾田直播 技術速報 No.4
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安定多収には,4葉期から6葉期の栄養生長が最も重要になります。 ○ 直播水稲の収量水準は「苗立ち数」と分げつ初期(4葉期)~分げつ盛期(6葉期)の窒素栄養、「分げつの出方」によって支配されます。 ○ 下位分げつの促進:深水にせず3~5cm程度の浅水管理が分げつ発生?促進に効果的です。 ○ 6葉期(第6葉が第5葉の8割以上の長さに展開した時期)の栄養診断は,第5葉の葉色で判断します。葉緑素計(SPAD)で41~45が適正範囲です。 4葉期の生育?栄養診断苗立ちが150本/㎡以下の圃場や、第1節位分げつ(1葉)数が少なく3葉の葉色が淡い場合に窒素1~2kg程度(硫安5~9kg/10a)の追肥が有効です。 |
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初期の栄養と葉の出方生長は細胞が分裂し次第にふえ生長します。細胞は主にタンパク質(主な成分C?O?H?N?S)からできており炭水化物(でん粉の主な成分C?O?H)と「チッソ」を主原料に葉でつくられます。 初期生育の差は,初期の栄養条件によって出てくると思われます。 ○ 葉の出方は、栄養生長期(1L~8L±0.3L)には積算温度105~110℃毎に、生植生長期には160~170℃毎に1枚ずつふえます。1葉期~4葉期では,ほぽ6日毎に、4葉期~8葉期はほば7日毎に1枚ずつふえる計算になります。生殖生長に入る8葉期~止葉期では7~8日毎に1枚ずつふえます。 |
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分げつの出方このように分げつは主稈の低節位から高節位へと出ますが,分げつ茎にも節ができ主稈と同様に順序よく分げつが出ます。また、分げつを増やすための栄養は主に主稈葉の4~8葉でつくられます。 ○ 良好な生育では,4葉展開時に苗立ち数10本当たり第1節位分げつ(1葉)が4本程度見られます。5葉期には第1節位分げつ(1葉)と第2節位分げつ(2葉)合わせて10本程の分げつが確保されます。また、有効分げつ茎(穂数)の決定は7葉期です。 |
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来自: LM0318 > 《170 心理學 美學》