社長:「そう思いますか??電話を毎日10本かけた社員は、トップ営業になりました。こころを込めてメールを書いた社員は、リピート率No.1です。2年もすれば、誰にでも自信が生まれます」 私:「……」 社長:「とにかく、何かを続けることができた、という実績が人生を変える第一歩です」 確かに何かを続けることができた、という成功体験は考え方に大きな変化をもたらすことは間違いない。 社長:「2つ目、さきほどの習慣が意識せずにできるようになったら、次の習慣に挑戦する。なんでもいいから、つねに新しいことを始めることです」 私:「なんでも良いのですか?」 社長:「ほんとうに、なんでもいいです。『あいさつを欠かさない』でも、『9時をすぎたら食事を慎む』でもいいです。自分が前から気にしていたことをやればいいんです」 私:「確かに……。私もやりたいと思っていたことがあります」 社長:「ここまでで、だいたい皆5年かかります。でも皆、見違えるようになりますよ」 習慣を続けられない人は?「5年もかかる」ということを聞き、私は正直、けっこう長くかかるのだな、と感じた。そこで経営者に尋ねた。 私:「でも、習慣を続けられない人もいるのでは?」 社長:「そのとおりです。そこで、3つ目、1つ挫折したら、次のものを設定する。無理してできないことを続けない。失敗は、それ自体がノウハウです。習慣には自分に合うものと合わないものがありますから、無理はしない。これは重要です。 先ほどの『電話をかけ続ける』という社員は、そこにたどり着くまでに2回挫折しています。何かができない、ということについて、罪の意識を感じる必要はまったくありません。『自分のできないこと』を知ることは大事です」 シンプルに「続けられるものを続けよう」という発想だ。無理をしないと続けられないことは習慣化できないし、おそらくその人の強みでもない。理にかなっている。 |
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