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【日文译载】盆景的美学

 文心雕龙方 2017-06-14





【日文译载】盆景的美学




盆栽は、身近に自然を愛でるために生まれたグリーン?アート。若い愛好家が増えるなど、その価値が見直されつつある。海外でも人気のBONSAI。その美学を紹介しよう。
盆景是浓缩了大自然景观的绿色艺术。近年,年轻的盆景爱好者增多,盆景的价值正逐渐得到重新认识,而且它还受到海外人士的钟爱。在这里,就让我们一起来看看盆景中的美学。


最近、街で盆栽を見かけることが多くなった。若者が集まるレストランや雑貨店、インテリアショップなどで、手のひらに載るほどの盆栽(※1)がさりげなく置かれているのを目にすることがある。オフィスのデスクに置いて、パソコン画面で疲れた目をリフレッシュする人も多いのではないだろうか。かつては隠居老人の道楽というイメージだったが、ここ数年カジュアルに盆栽を楽しむ人が増えている。
最近,在街头看到盆景的机会多了。在年轻人聚集的餐厅、杂货店、室内用品商店等,你常能看到恰到好处地摆放着的微型盆景(※1),玲珑娇小,正好置于掌中。不少人还把它们放在办公室的桌子上,用来缓解计算机荧屏给眼睛造成的疲劳。以往人们曾把盆景当作是隐居老人的嗜好,而如今,越来越多的人在尽情享受盆景带来的乐趣。


ウメモドキ
落霜红

盆栽を楽しむルール
盆栽を楽しむためには、いくつかの約束事を頭に入れておいた方がいい。


まず盆栽とは、「盆(陶磁器の鉢)」と「栽(植物)」が一体化したアート作品だということ。樹木だけを見るのではなく、鉢との相性が重視される。樹木と鉢との相性を「鉢映り(はちうつり)」と呼び、その相性がいい盆栽が高く評価される。ここが園芸とは異なるポイントだ。例えば松柏(しょうはく)(※2)の盆栽には釉薬(ゆうやく)を使わない土肌の鉢が、雑木(ぞうき)(※3)の盆栽には釉薬を使った光沢のある鉢がふさわしい。また赤い実をつけた盆栽には青い鉢を合わせるなど、盆栽を引き立てる色遣いにも配慮しなくてはならない。
第二に、盆栽には「正面」があるということ。正面とは、その盆栽の鑑賞価値が最も高いとされる位置だ。本来なら植物は前後、左右、上下、どこから眺めてもいいわけだが、盆栽はあくまで正面からの姿を意識して作られる。根の張り方や幹の模様、枝ぶりや樹木の姿勢などからその正面が決められる。その正面も不変ではなく、木の様子によって変わることもある。つまり盆栽とは絵筆の代わりにハサミ(※4)と針金(※5)を使って描く風景画で、真正面から眺めるものなのだ。


第三に、盆栽は室内で鑑賞するものだということ。床の間に飾られたり、台の上に載せて畳に置かれたりする。最近ではリビングルームやキッチン、オフィスに置かれることも多い。日本の室内は土足厳禁である。根元の土の部分を隠すために苔で覆い、清潔感を保つように留意しなければならない。しかし観葉植物と違い、直射日光に当てたり、日に何度か水を上げたりしなければならないので、いつも室内に飾って置くということはできな
欣赏盆景的几点小知识

欣赏盆景,要记住以下几个要点。


首先,盆景是盆(陶瓷盆具)与景(植物(※2))有机结合的艺术作品。不但要看树木,还要重视与盆具的协调。通常认为一盆好的盆景,是景致与盆具默契配合的产物。这是和园艺的相异之处,它还需要考虑色彩搭配。例如,松柏(※3)盆景要用不上釉的朴质的陶器,而使用釉料外表光洁的盆具则适宜于杂木(※4)盆景;另外,结有红色果实的景致要配上蓝色的盆具等,这样做都是为了更好地表现盆景的整体之美。

其次,盆景中有一个最具观赏价值的位置,一般将之称为“正面”。植物原本可以在上下、左右、前后任何方向观赏,但盆景在创作中特别注重的是正面的景致。根干的形状,枝叶的姿态等,都是从正面来决定其最佳观赏角度的。当然,这个正面也不是一成不变的,有时会随着树干的变化而变化。也就是说,所谓盆景,是以剪刀(※5)、金属丝(※6)替代画笔描绘出的一幅从正面欣赏的风景画。




盆栽を床の間に飾る「床飾り」。掛け軸と自然石、そして盆栽が合体して一つの世界をつくる。
装饰壁龛的盆景。一个由画轴、山石和盆景共同组成的世界

第三,盆景是用于室内观赏的。可以用它们装饰壁龛、放在几案上装点榻榻米的房间等。最近,很多人还用它们点缀起居室、厨房和办公室。日本的家中是严禁穿鞋入内的,所以还要注意保持清洁,用青苔等掩饰起根部的泥土。不过,它和观叶植物不同,既要有直射阳光的照射、还得每天多次浇水,所以不能一直置于室内。




盆栽の醍醐味
「盆栽づくりの醍醐味は、盆栽を通して大自然の風景を出現させることです」と、盆栽に関する多数の著作がある山本順三さんは言う。「素晴らしい盆栽を眺めていると、いつしかその樹木を見上げている自分がいます。そしてそこに季節の移り変わりや風のそよめき、大地の霊感など、かつて体験した自然美の光景が立ち現れてくるのです」
盆栽の本質について、画期的な日本論である『「縮み」志向の日本人』(※6)も、「われわれはひとつの縮められた木を眺めるのではなく、そういった姿を彫刻してのけた海や潮風を脳裏に思い浮かべることができるのです」と述べている。

真柏(しんぱく)(左)とタチバナモドキ(写真上段)。マユミとスギ(写真下段)

同書では俳句の本質について、「俳句はたんに短い詩であるというところにのみ特色があるのではない」と言っている。「大きく広い、そして漠然とした世界を、小さく縮小しようとするところに、いわば小さな巨人をつくるところに、そのユニークな美学があるのです」―こうした美学が盆栽にも通じるのは言うまでもない。
盆景的妙趣

“创作盆景的妙趣,在于通过盆景再现大自然之美景”,出版了多部盆景著作的山本顺三说道:“观赏富于自然魅力的盆景作品,不知不觉中感到自己在仰望那颗树木,而且四季的变换、飒飒的风声、大地的灵气……,曾经的美景都一一呈现在眼前。”


《日本人的缩小意识》(※7)这部论述日本文化的划时代著作中,对盆景的本质也作了如下阐述。“我们不是在单单眺望一棵微缩的树木,此时在我们的脑海里会浮现出造就了这种景致的大海和海风。”



刺柏(左上)和窄叶火棘(右上) 丝绵木(左下)和柳杉(右下)

就俳句(※8)的本质,该书写道:“俳句的特色不只是短。它独特的美学在于试图微缩辽阔而茫然的世界、亦即创制一个小小的巨人。”毋庸置疑,这种美学观和盆景也是相同的。




虐待ではなく、溺愛
五葉松
盆栽とは独自の美学に基づいて作られたグリーン?アートだと言ってもよいが、その美学が理解されないと誤解を受けることもある。例えば、盆栽は人間のエゴの産物だという見方だ。同書にも、「盆栽は自然を纏足(てんそく)させた虐待」という記述が見られる。果たしてそうなのか。
「そういった見方も分からないではないですが…」と山本さん。「しかし、盆栽愛好家からすると、それは的外れ以外の何物でもないでしょうね。なぜなら、彼らは自分が育てている木を溺愛しているからです」
「それは才能あるアスリートを育てるのに似ています」と山本さんは熱く語る。「実生(みしょう)(※7)で盆栽を育てる場合、1000本の苗木があって、本当に素晴らしい盆栽になるのは1本か2本。才能ある木を見つけたらもう夢中になって、理想の樹形に仕上げていきます。ハサミと針金を使って、木の生命力を損なわないようにして目指す樹形に近づけていくんです。才能のない木にはそんなことはしません。才能がある木は鬼コーチの期待に応えてくれる木でもあるんです。そこを見誤ると苛めているように見られてしまうかもしれせんが、寝ても覚めてもその木のことしか考えられないくらいに入れ揚げてしまうんです」
虐待还是溺爱?


五叶松 

盆景也可以说是基于独特的美学而创作的绿色艺术,但是这种美学如果不为人理解,那就会受到误解。例如,有一种观点认为,盆景是人类利己主义的产物。在上述的著作中也可以看到这样的记述:“盆景犹如‘缠足’,是虐待自然的行为。”那么,果真是这样吗?

“这种看法也不是不能理解,”山本说道:“但是,从盆景爱好者的角度看,这纯粹属于不得要领的言论。之所以这么说,是因为他们极其溺爱自己培植的树桩。”


“这类似于培育有天分才能的体育运动员”,山本满腔热情地说道:“如果从种子发芽成长(※9)开始来培植盆景,1000棵树苗中能够真正成为盆栽美景的,只有1、2棵。一旦发现有望成才的树木,爱好家们就会倾注全力以创作出理想的树型。使用剪刀和金属丝,在不伤害树木生命力的前提下,将树修剪成接近于自己理想的形状。但对无望成才的树木则不会如此。当然‘有才’的树木也不会辜负‘严师’的期待。如果对此有所误解,或许就会让人觉得是在折磨摧残树木,其实每个创作者为了盆景可谓是寝食不思,尽心竭力地万般呵护的。”



高まるBONSAI人気
海外でも盆栽は「BONSAI」として知られ、年々愛好家が増える傾向にある。日本貿易振興機構(JETRO)によると、盆栽と庭木を合わせた輸出額が2011年には過去最高の67億円に達したという。この10年間で10倍近い伸びで、主な輸出国は中国、イタリア、オランダ、ベトナム、米国など。アジア諸国では富裕層のステータスシンボルとして、欧米ではインテリアとして定着しつつあるそうだ。特にイタリアでは盆栽熱が高く、専門学校や美術館、専門誌まであるという。海外のBONSAIフリークたちは、一体どんな光景を思い描きながら盆栽づくりに励んでいるのだろうか…。
盆景人气高涨
在国外,盆景被称作BONSAI(日语“盆栽”的读音——译注),爱好者也呈现出逐年增加的趋势。日本贸易振兴机构(JETRO)称,盆景和园艺用树木的出口额,2011年为67亿日元,创下历史最高纪录。最近10年增长了近10倍,主要对象出口国有中国、意大利、荷兰、越南、美国等。据说在亚洲各国,盆景成为富裕阶层的地位象征;在欧美,它则作为室内装饰而受到人们的广泛喜爱,特别是意大利,盆景热更是非同寻常,甚至出现了专科学校、美术馆,专业杂志等。不知国外的盆景爱好家们究竟是如何将自己的内在情感和意境表现在盆景创作上的……。



ケヤキ(左)と石化ヒノキ
照片 榉树(左)和丝柏

(※1)^ 盆栽の大きさは、樹の高さによって分類される。鉢の上縁から樹のてっぺんまでの長さによって、大物盆栽(約60㎝以上)、中品盆栽(約25㎝~約60㎝)、小品盆栽(約25㎝以下)に分けられている。小品盆栽はさらにミニ盆栽(約10㎝以下)や豆盆栽(7㎝以下)に分けられることもある。今回の記事では、最近の主流である小品盆栽の写真を掲載した。
(※2)^ 一年中葉をつけている常緑針葉樹の盆栽。松の仲間や杉、真柏(しんぱく)、ヒノキなど。
(※3)^ モミジやケヤキのように四季折々の葉の変化(新緑、青葉,紅葉、落葉)を楽しむ「葉もの盆栽」と、梅や椿など花を愛でる「花もの盆栽」、ピラカンサなど実を愛でる「実もの盆栽」がある。
(※4)^ ハサミを使って枝や幹を切り込む作業を「剪定(せんてい)」と呼ぶ。残した幹の枝や芽を新しい幹にして育てていく。こうした幹の剪定を何回か繰り返すことで、盆栽らしい形を作っていく。
(※5)^ 針金(銅線?アルミ線)の力を借りて、枝を固定させ、理想の樹形を作っていく。枝の根元から枝先にらせん上にくるくると針金を巻き上げていく。きつく締めつけて枝を傷つけないように、木と針金の間に微かな間隔をあける。数カ月はそのままにして枝ぶりが固定した所で外す。
(※6)^ 韓国の文芸評論家、李御寧(イー?オリョン)(1934-)が1982年に日本語で書いた日本文化論。当時ベストセラーとなり、現在も読み継がれている。国際交流基金大賞を受賞。
(※7)^ 種子から芽を出して育てること。接ぎ木や挿し木で作る盆栽は親木の性質を受け継ぐことができるが、種から育てるので手間と時間がかかる。
(※1)^ 树桩盆景的规格,一般按树桩的高矮分类。从盆具的上部边缘至树桩的最高点,其长度在60cm以上为大型盆景,25-60cm为中型盆景,25cm以下为小型盆景。其中,在小型盆景中,有时还将10cm以下和7cm以下者分别细分为微型和袖珍型盆景。本文刊登的照片,均为最近流行的小型盆景。
(※2)^ 日本的盆景主要是树桩盆景,所以此处所说的景即指树木植物,不包含山石——译注
(※3)^ 通年常青的针叶乔木盆景。包括松属其他树种、杉树、刺柏、丝柏等。
(※4)^ 包括枫树、榉树这种树叶随季节变化(新绿、嫩叶、红叶、落叶)的观叶盆景,梅花、山茶花等观花盆景,火棘等观果盆景。
(※5)^ 用剪刀进行的整枝作业称为剪枝。用修剪的树枝、树芽培植新的树干。盆景就是通过对树干反复多次的修剪整姿而最终成型的。
(※6)^ 借助金属丝(铜丝、铝丝)固定树枝,培植出理想的树型。从枝头到枝尾螺旋形地绕上金属丝。为避免伤害树枝,金属丝和树枝间要留出一定的间隙,放置数月,树枝定型后将金属丝拆下。
(※7)^ 韩国文艺评论家李御宁(1934年-)于1982年用日语撰写的日本文化论著,畅销一时,现在仍是人们喜爱的读物。获得国际交流基金大奖。
(※8)^ 由5、7、5共17个音节组成的日本短诗——译注
(※9)^ 用嫁接和插枝创作的盆景,能够继承母株的特性。从种子开始培植则要花费大量劳力和时间。

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