男根期 幼児は、第一次性徴の最盛期として性的関心が高まり、その性的関心から生じた異性の親との一体化願望と同性の親の存在によりその願望の禁止・抑圧という三角関係の葛藤状況を体験する。 この葛藤状況は心的な不安定の状態(去勢不安)を作り出すため、その不安定さを克服しようとして、幼児は、自分の力では除去することのできない同性の親を、自分の代わりに自分の願望を充足してくれる存在と見立てて内面化する同一化という防衛機制を用い、超自我を形成する。 こうして、性別役割を始めとした基本的な社会的役割の獲得やイドの衝動・欲求の充足・解放を社会的価値に基づいて禁止・抑圧する道徳的行為が可能となるとともに、置き換えを基盤とした合理化・知性化・昇華という防衛機制の使用が可能となる。
|
|
来自: 心意knight > 《已背文件夹(5月15日)》