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【1月10日の日本の昔話】若様は一人

 渴望知识的老学生 2020-01-13
0110 来自NHK新闻 04:56

むかしむかし、彦一ひこいちう、とてもかしこいどもがいました。
 そのうわさはとなり近所きんじょまちむらにまでひろがり、とうとう、おしろ殿とのさまのみみにまではいりました。
「そんなに利口りこうなら、ひとつとんちの力試ちからだめしをしてやろう」
 こうして彦一ひこいちは、おしろばれたのです。
 彦一ひこいちが、おしろ大広間おおひろまでかしこまっていると、やがてあらわれた殿とのさまがいました。
「そちが、ちまたで評判ひょうばん彦一ひこいちじゃな。
 くるしゅうない、(おもて→かお)をげい。
 ・・・ほほう、利発りはつ(りはつ→かしこそう)なかおをしておるな。
 ところでにも、おまえくらいのわかおる。
 そのほう、これからはわかあそ相手あいてをしてやってくれ」
 殿とのさまはこうったあと、家来けらいものわかさまをびにかせました。
 やがてふすまがひらいて、一人ひとり二人ふたりさんにんよんにんにんと、おな着物きものどもがぞろぞろとはいってきました。
 着物きものだけではありません。
 にんとも、兄弟きょうだいようかおがよくています。
「どうじゃ彦一ひこいち
 おまえ本当ほんとうわかてられるか?
 さあ、うわさに知恵ちえ見事みごとてたら、褒美ほうびをつかわすぞ」
 まわりにいた家来けらいでさえ、わかさまをてる自信じしんがありません。
 それをわかさまをことのないどもがただけでかるはずがないと、殿とのさまは得意顔とくいがおです。
「さあ、どうした。無理むりなら無理むりと、正直しょうじきうがよい」
 ところが彦一ひこいちは、ニコニコしながらいました。
「どのおなじようにえますね。
 しかしわたしには、本物ほんものわかさまはちゃんとかります。
 本物ほんものわかさまは、手習てならいのえて、すみいていますよ」
 この言葉ことばにつられて、本物ほんものわかさまは自分じぶんて、どもはそれをのぞきみました。
 ところがどこをさがしても、すみはついていません。
殿とのさま。そのおかたが、わかさまです」
 彦一ひこいちかしこさに、殿とのさまはすっかり感心かんしんして、
「これはまいった。約束やくそくどおり、褒美ほうびをつかわそう」
 こうして彦一ひこいちは、やまよう褒美ほうびをもらうこと出来できたのです。
おしまい

很久很久以前,说起彦一,大家都知道这是个非常聪明的孩子。
 这样的谈论传到了附近的城镇和村子里,最终,传到了城堡中老爷的耳朵里。
“既然那么聪明,就出个题考考他的才智吧”
 这样一来,彦一就被叫到了城堡里。
 彦一刚毕恭毕敬地进入城堡大厅里,老爷立马就出现了说:
“你就是以聪明才气闻名的于世的彦一吗?
 没关系,抬起头来吧, 看,多么聪明的面孔啊。
 我有与你年岁不相上下的儿子,你陪着他玩儿一会吧。“
 老爷这样说完后,家臣就把少爷叫出来了
 很快,从屏障里一个接一个地走出五个穿着同样和服的孩子。
 不仅仅是和服一样,
 五个兄弟长得也很相似。
“怎么样,彦一,
 你真的能够猜得出哪位是少爷吗?
 呀,听说依照你的智慧能够很漂亮地猜出,如果猜对的话,会有奖赏的。”
 即使是旁边的家臣也没有自信能够猜出哪位是少爷
 老爷想只看这些没见过的孩子,也猜不出哪位是少爷。这样想着,他便露出了得意的笑容。
“喂,怎么样了?如果不知道的话就直说不知道,不要勉强,也是可以的”
 但是,彦一微微笑地说: 
“大体看上去,每个孩子都是一样的,
 不过我清楚地知道哪一位是少爷。
 真正的少爷,在练习写字以后,手上会残留有墨水的。”
 这话刚一说出,真正的少爷就开始看自己的手了,其他的孩子也开始窥探少爷的手掌。
 但是不管怎么看,都没有残留的墨汁。
“老爷,这位是少爷。”
 彦一的聪明才智就这样让老爷也不得不佩服。
“这样的话,就惨咯,得按照约定来,给予奖励啦。”
 于是,便有了彦一获得像山一样宏伟奖赏的美名。
完结


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