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【怖い話?笑い話?】番町皿屋敷

 日知窗 2020-10-05

番町皿屋敷

ここは、あの有名ゆうめいな、番町ばんちょう青山播磨あおやまはりま古屋敷ふるやしき 

古井戸から、きれいなお菊の幽霊が現れるというので、たいへんな評判。 幽霊を見たいと、毎晩、毎晩、押すな押すなの賑わい。 

人が集まるのに便乗して、夜焼きそばから、だんご屋、おでん屋までが、店を出すという始末 さて、ある晩のこと。 

見物人は、今か今かと、幽霊を待っておった。 

すると、草木も眠る丑三つ時。 

青い火が、メラメラメラと、燃えたかと思うと、井戸の中から、スーーッと、お菊の幽霊が現れた。

「いよう、お菊さーん」「まってました。」

「しっ。静かに、静かに、静かに・・・ 

みな、耳をそばだてて、お菊の声を待っておる。

・・・一枚、・・・二枚、・・・三枚」 

いつものように、幽霊が、細い震え声で数え始めた。 

みんなは、ガタガタと震えながらも、お菊の声に、聞き惚れておると、いつもは九枚で止まるはずが、・・・十枚、・・・十一枚、・・・十二枚」と、つづけて、やがて、・・・十八枚。」 

そこまで数えて、スーッと、井戸へ消えようとします。

「おっと、お菊さん。まった。」

「今晩は、数がおおございますな。」

おまけですかい。」 

すると幽霊は、寂しく笑って、

「はい。実は風邪ぎみでございますので、明日は、お休みです。」

な押すな:非常拥挤,杂沓。

便乗:就便搭乘;乘机。

始末:(事情的)始末,原委;情形。

見物人:值得看的人。

今か今かと:

メラメラ:(火焰)熊熊燃烧。

そばだてる:倚,侧。

ガタガタ:摇晃;哆哆嗦嗦地;发抖。

聞き惚れる:听得出神,听得入迷。

おまけ:(作为赠品)另外奉送;另外附加。

風邪ぎみ:有点伤风,有点感冒。

番町鬼宅

这里是有名的番町(地名)、青山播磨(人名)的旧居。

因为有美丽的阿菊的幽灵出现,所以很有名气。

这里总是聚集很多人,所以各种小吃摊也都借机摆出来。从炒面摊儿,米粉团摊儿,到关东煮摊儿都有。

且说,一天晚上。

参观的人迫不及待的等着幽灵的出现。

深更半夜的时候。

蓝色的火焰熊熊的燃烧起来,立刻阿菊的幽灵从井里嗖地出现了。

“哎呀,阿菊!”

“我们在等你啊。”

“嘘。安静,安静,安静……”

大家都竖起耳朵等待阿菊的声音。

“……一个,……两个,……三个”

和平常一样,幽灵用微细颤抖的声音开始数了。

大家一边哆哆嗦嗦地颤抖着一边入迷地听阿菊的声音。

平时都是数到九就停的,可是今天却继续数了下去:“……十个,……十一个,……十二个”,一会儿当她数到:“……十八个”的时候,“嗖”地要消失到井里。

“喂,阿菊,等等!”

今晚你数多了呀。”

“是奉送给我们的吗?”

于是,幽灵凄凉的一笑说:“是,实际上我感冒了,所以明天休息。”

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