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唐時代
初唐 618- 盛唐 713-開元天宝年間 玄宗皇帝 中唐 756-安禄山の乱 晩唐 827-906 845会昌の廃仏→張彦遠『歴代名画記』 唐時代の絵画 古典人物画その2 呉道子 [生涯] 中国絵画史上の天才（『歴代名画記』巻9呉道子伝など） 盛唐の時、長安、洛陽の宮中、寺観の大画面壁画を描いて活躍 陽翟（河南省禹県）生れ はじめ書を張旭、賀知章に学ぶ 韋嗣立654-719の小吏として蜀道山水を描く 玄宗皇帝から「呉道玄」を賜る 722 洛陽敬愛寺壁画 725 《金橋図》 玄宗の泰山封禅の帰途 732または742 開元寺（陝西省鳳翔県）壁画 742-755天宝年間 「嘉陵江三百余里山水」を李思訓と競う 749 洛陽玄元廟壁画《五聖千官図》 唐 高祖,太宗,高宗,中宗,睿宗の図 [作品] 人物画中心 山水の変をになう 真蹟は遺っていない 場所：寺（仏教）観（道教）壁画 大画面 生涯に300余寺の壁画を描く 主題：道（道教）釈（仏教）人物画 仏画 変相図 大画面人物群像の集大成 人物の動きと立体感 “呉帯当風” 大衆にも訴える力 魚肉屋を改宗させた景雲寺地獄変相図の迫真 →参考：857五台山仏光寺東大殿壁画 鬼神仕女図、妖鎮図 1964発現 筆線：意気みなぎる線の美しさ 速度と肥痩 時に飛白（かすれた線） 水墨画以前の大画面絵画： ３段階の共同制作 1.墨線で下書き（師匠）→ 2.不透明岩絵具で彩色（弟子）→ 3.墨線で描き起し（師匠） 呉装：呉道子は1のみで立ち去る＋弟子が淡彩（弟子の彩色が画を損ねる時も） 白描（はくびょう 墨の線だけで描かれた絵画）の美しさ [呉道子のエピソード] 巨大な人物画は、腕から描きはじめるかと思うと、また足から描き、壮大で奇怪千万。皮膚、血脈にはつらなりがある。 ミケランジェロのデッサン 開元中、将軍裴旻は剣の舞を得意にした。呉道玄は裴旻の舞の神出鬼没な様にインスピレーションを得てますます盛んに筆をふるった。当時また公孫大娘がいて剣器を舞った。張旭はこれを見て草書の霊感を得た。これは杜甫の詩にもある。このことから、書画の芸はみな意気で成るのであり、凡人のとてもできることではないのがわかる。（『歴代名画記』） 参考：懐素725-?書《自叙帖》777 台北故宮博物院 張旭の狂草を継ぐ 呉道子の時代の伝世絵画（呉道子の真蹟は遺っていない） 隋 伝展子虔《游春図》 北京故宮博物院 青緑山水 “遠近山川，咫尺千里” 初唐 伝閻立本？－673《歴代帝王図》 ボストン美術館（郎令余作？）、 《歩輦図》 北京故宮博物院、 《蕭翼賺蘭亭図》 台北故宮博物院、遼寧省博物館 盛唐 伝王維699-759《輞川図》 五代郭忠恕模本の拓本 盛唐 伝李思訓653-718《明皇幸蜀図》 台北故宮博物院 青緑山水 宋人模本 盛唐 伝張萱《虢国夫人游春図卷》 遼寧省博物館 cf.伝李公麟《麗人行》 台北故宮博物院 《游春図》の2騎馬を入替える 《搗練図卷》 ボストン美術館 北宋徽宗朝の画院画家による模本 盛唐 伝韓幹《牧馬図》 台北故宮博物院、 《照夜白図卷》 メトロポリタン美術館 中唐 伝周昉《簪花仕女図》 遼寧省博物館 周昉の仕女図“頗極風姿”、仏画“水月觀音”を創始 中唐804年以前 伝李真《金剛智像》《善無畏像》《不空像》212.1×150.6《一行像》《恵果像》 京都?東寺 （李真：肖像、道釈人物画家、尹琳に師。貞元785‐805長安招福寺庫院に《鬼子母》壁画、資聖寺に《四面花鳥画》、周昉と優劣がつけ難いと評される。804年空海が「李真等十余人」が描いた《真言五祖像》など10幅を請来する） 中唐 伝韋偃《牧放図卷》 北京故宮博物院 伝宋李公麟による模本 晩唐 伝孫位《七賢図》殘卷 上海博物館 呉道子の時代の墓室壁画 六朝後期 570 北斉東安王婁叡（ろうえい）墓壁画 山西省太原王郭村1979発掘 出行図 帰来図 対壁に王の出行と帰還の主題 空間中の群像群馬の構成 571 北斉武安王徐穎墓壁画 山西省太原王家峰東山2000発掘 西域、鮮卑系 北壁：坐帳宴飲図、東壁：牛車出行図、西壁鞍馬出行図 暮道：儀仗図 暮道も含め徐顕秀夫婦を中心に侍従たち200余名の大規模な群衆シーンが展開 初唐 ３太子墓の壁画（陝西省歴史博物館蔵）： 則天武后による武周革命の犠牲者たちの墓 706 懿徳太子墓壁画 李重潤682-701（中宗長子、高宗と武則天の孫） 儀仗図 闕楼（けつろう）図4m 群像描写、遠小近大、上下遠近 画家のサイン：前室西壁頂部「楊[工几/言]珪願得常供養」題記 「楊bian善山水，似李將軍」(『歴代名画記』唐上)か 706 永泰公主墓壁画 李仙惠684-701（中宗七皇女、懿徳太子の妹） 女侍図 団花紋装飾画 細身のプロポーション 706,11 章懐太子墓壁画 李賢654-84（中宗兄、高宗と武則天の二子） 狩猟出行図 出行図 馬球（ポロ）図 礼賓図 捕蝉女侍図 動勢のある新しい空間 進んだ自然描写 男装の宮女 豊な肉付き 710 節愍太子墓壁画 李重俊654-84（中宗三子、高宗と武則天の孫）1995発掘 墓道東西璧 青緑山水の樹石図 盛唐の進んだ山水表現 盛唐 727以降 李邕墓壁画 李邕-727（高祖李淵の曾孫、開元15年卒、虢王） 陝西省富平県杜村鎮北呂村、2005年以前発掘 墓は全長57ｍ、2墓室各4壁と墓道壁画 
青龍図5m?白虎図出行図の随員、宮女など呉道士風 打馬球（ポロ）図 305×130cm 陝西省考古研究所蔵 球を争う2人馬を大胆な線で躍動的に大きく描く（2005愛知万博展示） 晩唐 838 王公淑夫人呉氏合葬墓壁画 花鳥図 北京市海淀区八里荘 1991年発現 中央に満開の牡丹9花、蝶、左右に2雁 唐代花鳥画の水準を示す 857 五台山仏光寺東大殿壁画 鬼神仕女図、妖鎮図 1964発現 敦煌壁画─地方の石窟壁画 敦煌莫高窟 甘粛省敦煌県南東17km 南側約1.6kmに約600窟（窟番号492まで） 礫岩 泥土で平らに整えて壁画を描く 六朝 北涼（366年頃開窟）→北魏→西魏→北周 窟式：禅定窟（禅僧の修行の場）、中心塔柱式石窟（塔妓窟）、伏斗式石窟 三角持送り式 (ラテルネンデッケ) 天井 主尊：仏倚像、菩薩交脚像 弥勒信仰 壁画 人体の強い暈取り、没骨（輪廓線がない）描写（西方的） 主題： 仏伝図（本行経変 釈迦の生涯、変文による絵解きを行う、以下同様） 本生図（ジャータカ 釈迦の前生の物語） 譬喩 (ひゆ) 物語図（アバダーナ 仏弟子や敬虔な信者の過去現在の物語） 隋唐 窟式：伏斗式石窟 主尊：七尊形式（説法相の座仏を中心に2羅漢2菩醍2天王） 結跏趺坐 (けっかふざ) 像 壁画 主題： 変相図 (大乗経変 大乗仏教経典の絵画化、変文による絵解きを行う) 阿弥陀経変と観無量寿経変 大画面、人物観照の深さ、奥行きのある山水 浄土変相図（西方浄土変約230壁、霊山浄土変、弥勒浄土変）、 東方薬師経変約70壁、弥勒経変、法華経変、維摩詰 (ゆいまきつ) 経変、 涅槃 (ねはん) 変、労度叉 (ろうどしや) 闘聖変など 初唐 第57窟南壁 樹下説法図 菩薩、第220窟642年翟氏窟 維摩変 盛唐 第103窟維摩変、第172窟観経変、第217窟 南壁化城喩品 山水、第320窟 中唐 第158窟 涅槃変 吐蕃の占領 煩雑化形式化し衰退 晩唐 第196窟 勞度叉闘聖変、第156窟 張議潮出行図（節度使張氏が支配） 五代 第61窟950年頃 節度使曹元忠 五台山化現図 五台山信仰 北宋 西夏 楡林窟第3窟 普賢変 水墨山水の背景 元 チベット系密教絵画 第3窟南北壁 千手千眼観音 鉄線描、肥痩のある線 明 1524年 (嘉靖三)嘉峪関閉鎖 |
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