本文编辑 | 夜飘零 秋を探す 探秋 残ざん暑しょというのもはばかられるほどの暑さだが、だからこそ秋の気配を探したくなる。公園で赤とんぼを見かけた。水田ではまだ青い稲いな穂ほが、こうべを垂しだれはじめた。大音量だったセミの声も、中音量くらいになってきたような 秋老虎气势汹汹,而这份炎热却也让人想要去寻找秋天的气息——发现公园里翩翩起舞的红蜻蜓。水田里绿油油的稻子垂下了脑袋,一直引吭高歌的蝉也降低了音量。 ▼そんなときに心を引かれるのが、夏から秋への移り変わりを詠んだ句である。〈ひとすぢの秋風なりし蚊遣(かやり)香〉渡辺水巴(すいは)。蚊取り線香がいつも身近にあった頃を思い出す。風が涼しくなったことに初めて気づくのが、あんなに嬉(うれ)しいのはなぜだろう 眼下这种时节,歌咏入秋的诗句尤为吸引人。渡边水巴的“蚊香悠悠,化作秋风一缕”使我想起了蚊香不离身的日子。不知为何,拂面微风开始变得凉爽,竟会如此令人愉悦。 ▼秋に入ってすぐの涼しさには「新涼(しんりょう)」の呼び名がある。〈新しん涼りょうや尾にも塩ふる焼肴(やきざかな)〉鈴木真砂女(まさじょ)。秋の涼気は食欲も運んでくる。サンマはまたも不漁が伝えられており、初物にお目にかかれるのはいつだろう 日本将刚入秋时的凉爽称之为“新凉”,正如铃木真砂女的俳句所描述的那样,“初秋话新凉,撒盐烤鱼忙”。秋高气爽的日子使人食欲大增。听说今年三文鱼收成仍不乐观,不知何时才能吃上时鲜货。 ▼さて人間社会の季節感のほうは、新型コロナに調子を崩されっぱなしである。休校した遅れを取り戻すべく、小学校の多くで新学期が始まっている。花火大会や夏祭りもなくなり、絵日記に何を書こうかと困った子もいたか 然而,新冠疫情却打乱了人类社会对季节的感知。为了赶上学校停课期间落下的进度,许多小学已经迎来了新学期。没有了烟花大会和夏日庙会,会不会有孩子感到绘图日记无从下手呢。 ▼以前からある多くのコロナウイルスは夏の高温多た湿しつに弱いと聞き、新型にも淡い期待を持ったのだが、どうも彼らには季節感というものがないらしい。春、夏そして秋と、お付き合いがまだ続きそうだ 之前听说,许多冠状病毒在夏季高温高湿的环境下不易存活,本以为到了夏天疫情会得到控制,现在看来,新冠病毒好像并没有什么季节感。经过了春、夏、秋之后,与新冠病毒共存的日子或许还将持续。 ▼「初秋(はつあき)」という言葉があり、立秋を過ぎたあとの8月のことだと歳さい時じ記きで知った。秋を待つ気持ちが、文字から伝わってくる。暑さはまだ続くにせよ、せめて猛暑日ではなく真夏日くらいにしてほしい。ささやかな願いである。 据《岁时记》记载,立秋过后的8月被称为“初秋”。人们将对秋天的期盼付诸文字,就算“秋老虎”迟迟不下线,但希望气温至少可以控制在35度以下。这是我小小的心愿。 【天声单词】 ▲垂れる:①水滴がしたたり落ちる。②一端を止められた紐ひも・布・紙などの他端が下にさがる。 ▲歳時記:①中国や日本で、一年中の行事やおりおりの風物などを、四季もしくは月順に列挙し解説を加えた書。「荊楚歳時記」「日本歳時記」など。②俳諧で、季語を分類して解説や例句を示した書。俳諧歳時記。俳句歳時記。季寄。 【背景资料】 新涼(しんりょう、しんりやう) 【子季語】 新たに涼し、初めて涼し、秋涼し、秋涼、涼新た、初涼、早涼 【解説】 秋に入ってから感じる涼しさのこと。「涼し」だけでは、夏の季語となる。夏の暑さの中で感じられる涼しさではなく、「涼しく過ごしやすい季節」になってきたことをいう。 【来歴】 『俳諧御傘』(慶安4年、1651年)に所出。 【文学での言及】 秋来ぬと思ひもあへぬ朝けよりはじめて涼しせみのはごろも 花園院『新拾遺集』 【例句】 秋涼し手毎にむけや瓜茄子 芭蕉 「奥の細道」 秋涼し蘭をもつれの解るほど 野坡 「野坡吟艸」 新涼や寺町かけて人通り 松瀬青々 「妻木」 新涼や豆腐驚く唐辛子 前田普羅 「普羅句集」 新涼やおきてすぐ書く文一つ 星野立子「春雷」 新涼やはらりと取れし本の帯 長谷川櫂 「虚空」 资料来源:http://kigosai./001/archives/2510 背景:青团团 注音、单词整理:梁DON 翻译:rikarika 校对:kaka 朗读:xiaofu 负责:孙鹏轩 |
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