【朗読:霜田 康貴】 备注: 红色翻译为网上查的,译者不明(见谅) 原翻译有很多值得借鉴之处,在此表示感谢。 トットちゃんは、このとき、まだ時計が読めなかったんだけど、それでも長い時間、と思ったくらいなんだから、もし読めたら、ビックリしたに違いない。そして、もっと先生に感謝したに違いない。 小豆豆这时尽管还不会看表,但她似乎也感到讲了不少时间。如果看看表的话,她一定会感到吃惊的。而且也肯定会感激校长。 というのは、トットちゃんとママが、学校についたのが八時で、校長室で全部の話が終わって、トットちゃんが、この学校の生徒になった、と決まったとき、先生が懐中時計を見て、「ああ、お弁当の時間だな」といったから、つまり、たっぷり四時間、先生は、トットちゃんの話を聞いてくれたことになるのだった。 あとにも先にも、トットちゃんの話を、こんなにちゃんと聞いてくれた大人は、いなかった。 无论过去还是后来,再也没有那个大人这么认真的听小豆豆讲话了。 それにしても、まだ小学校一年生になったばかりのトットちゃんが、四時間も、ひとりでしゃべるぶんの話があったことは、ママや、前の学校の先生が聞いたら、きっと、びっくりするに違いないことだった。 不管怎么说,一个刚刚上学的小学一年级的学生竟独个儿叨叨不停地讲了四个小时的话,这件事若是给妈妈和以前学校的老师听到了,准会大吃一惊。 このとき、トットちゃんは、まだ退学のことはもちろん、まわりの大人が、手こずってることも、気がついていなかったし、もともと性格も陽気で、忘れっぽい質だったから、無邪気に見えた。 当然,小豆豆这会儿还不知道退学的事,也没有察觉周围的大人都在为她而大伤脑筋。再加上她性格开朗,生性健忘,所以仍是一副天真无邪的样子, でも、トットちゃんの中のどこかに、なんとなく、疎外感のような、他の子供と違って、ひとりだけ、ちょっと、冷たい目で見られているようなものを、おぼろげには感じていた。それが、この校長先生というと、安心で、暖かくて、気持ちがよかった。 不过,小豆豆内心里也模模糊糊的有种感觉,仿佛自已被人疏远了,而且也不同于其他小朋友,好像唯独自己有点让人家冷眼相看似的。但现在有了这样一位校长,心里就感到踏实、温暖,心情也愉快了。 (この人となら、ずっと一緒にいてもいい) “若是能和这个人永远在一起也不错呀!” 这就是小豆豆第一次见到校长小林宗作先生那天的感想。 そして、有難いことに、校長先生も、トットちゃんと、同じ感想を、そのとき、持っていたのだった。 而且难得的是,校长当时也和小豆豆一样有着相同的感想。 トットちゃんは、校長先生に連れられて、みんなが、お弁当を食べるところを、見に行くことになった。お昼だけは、電車でなく、「みんな、講堂に集まることになっている」と校長先生が教えてくれた。 校长领着小豆豆去看大家吃午饭的地方。校长告诉小豆豆:只有中午,大家不在电车里,而是“集中到礼堂里去”。 講堂は、さっきトットちゃんが上って来た石の階段の、つきあたりにあった。 礼堂就在小豆豆刚才登过的石阶上头(尽头)。 行ってみると、生徒たちが、おおさわぎをしながら、机と椅子を、講堂に、まーるく輪になるように、並べているところだった。 走进去一看,学生们正吵吵嚷嚷地把桌椅在礼堂中间摆成一个圆圈。 隅っこで、それを見ていたトットちゃんは、校長先生の上着をひっぱって聞いた。 小豆豆在角落里看到这情景,拉了拉校长的衣角问道: 「ほかの生徒は、どこにいるの?」 校長先生は答えた。 「これで全部なんだよ」 「全部!?」 “别的学生在什么地方呢?” 校长回答说: “全都在这儿呀!” “全在这儿?” トットちゃんは、信じられない気がした。だって、前の学校の一クラスと同じくらいしか、いないんだもの。 小豆豆简直不敢相信自己的眼睛了。这里充其量也只不过有以前学校一个班的人数。 そうすると、 「学校中で、五十人くらいなの?」 于是她接着问道: “全校就只有这五十几个人?” 校長先生は、「そうだ」といった。トットちゃんは、なにもかも、前の学校と違ってると思った。 校长回了声:“是的。”小豆豆觉得这里的一切都和以前那所学校不一样。 |
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