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デジタル読解力 情報を見極める目養う指導を : 社説?コラム : YOMIURI ONLI...

 myguarder 2011-07-04

デジタル読解力 情報を見極める目養う指導を(7月4日付?読売社説)

 インターネットが普及した現代社会では、ネット上にあふれる情報を正しく読み取る力が日常生活で欠かせない。

 経済協力開発機構(OECD)が、義務教育を終えた15歳を対象にした2009年の「国際学習到達度調査」(PISA)で、こうしたデジタル読解力を測る調査を初めて実施し、このほど結果を公表した。

 日本の生徒の平均得点は519点で、参加した19か国?地域中、4位だった。1位の韓国には49点の差をつけられたが、OECD平均は20点上回った。日本の子供たちの能力が高かったことは、ひとまず安心だ。

 問題はすべてパソコン上に表示された。関係のあるサイトから必要な情報を探し、自分の言葉でまとめて解答をキーで打ち込む、といった力が試された。

 興味深いのは、日本では学校でコンピューターを利用している生徒の方が利用していない生徒よりも得点が高かったが、利用時間が長ければ点数も良くなるわけではなかったという点だ。

 この調査では、読書活動の活発な生徒の方が、そうでない生徒より得点が高いとの結果も出た。

 これらから浮かぶのは、コンピューターをやみくもに使うのではなく、読書の時間もしっかり確保して、読解力を養うことの大切さだろう。コンピューターで何を学ぶかを明確にした授業を学校現場が工夫することが必要だ。

 茨城県つくば市のように、コンピューターを活用した教育に取り組む自治体が増えている。

 例えば、中学社会の授業で、自分たちが住む県のホームページから地元の産業政策を調べたり、ネットの掲示板を使って他校の生徒と意見を交換したりしている。

 文部科学省は、こうした実践事例を数多く集め、ネット上での公開を進めて、広く学校現場で参照できるようにしてもらいたい。

 全公立学校の教員を対象にした文科省の調査では、「子供がコンピューターを活用して情報を収集?選択できるよう指導する能力が自分にはない」と回答した人の割合が全体の3割にのぼった。

 教員の指導力向上は急務だ。

 日進月歩で科学技術が発展する時代である。子供に既存の知識を伝えるだけでなく、ネットなどを使って最新の知識を学び取る方法を教えることも大切だろう。

 大学の養成段階や、教員になってからの学校内外での研修を通じて、授業方法の研究?開発を重ねていく必要がある。

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