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【江戸小話】『日本の雀』【日语天天听】

 日知窗 2020-10-05
日本の雀
お城ヘ出入りの商人が、中国からわたってきた雀を手に入れました。 ぜんぶで六羽います。 
たいへん珍しいので、お殿さまに献上することになりました。 
ところが、このお殿さまは、とても縁起を担ぐお方。 
めでたい数でないと、お喜びになりません。
「まずいな。七・五・三のどれかでないと、まずい。いくら数えてみても、・・・やれやれ、六羽しかおらんわ」 
商人は、しばらく考えておりましたが、「ええ、ままよ」と、日本の雀を一羽混ぜ、七羽にして、殿さまに献上いたしました。
「おお、これは珍しい」
 殿さまは、たいヘんご機嫌で、一羽一羽、念入りにごらんになっていましたが、「はて、中国の雀ともうしながら、日本の雀が一羽混じっておるぞ。どうしたことじゃ」 
尋ねられましたが、商人は返事ができず、震えておりました。 
すると、日本の雀が小さな口を開けて申しました。「お殿さま。わたくしは、通訳でございます」

献上:奉献;捐献。
縁起を担ぐ:迷信兆头;讲究吉利不吉利。
めでたい:可喜,吉利;幸运,圆满。
念入り周到;周密;细致。

日本的麻雀
进出城的商人,弄到了从中国来的麻雀。
一共有六只。
因为非常珍贵,所以决定献给大人。
可是,这位大人是位很迷信的人。
如果不是很吉利的数字,就不会高兴。
商人们想:“不妙啊。要不是七、五、三其中之一的话,可就糟了。可是怎
么数也只有六只啊。”
商人们想了很久,最后想:
“管它呢。”
就把一只日本的麻雀混进去,凑成七只,献给了大人。
大人非常的高兴,说:“噢,这可真稀有啊!”
边说边一只一只很仔细的看,
“哎呀,你们说是中国的麻雀,可是混进了一只日本的麻雀呀。是怎么回事?”
被大人一问,商人们答不出来,吓得发抖。
这时,日本的麻雀张开小嘴说:“大人,我是翻译。”


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